沿革

 近年、日本全国で竹林の無秩序な拡大や荒廃が環境問題・社会問題となっており、放置竹林による生態系の破壊、農地や里山の荒廃、景観の悪化といったさまざまな弊害が発生しています。かつて日本人の生活に欠かせない存在であった竹は、建築材や生活道具、食文化などに幅広く利用されてきましたが、現代ではその需要が著しく減少し、竹の価値も大きく低下しています。

しかし、竹は本来、成長が早く再生力が高い持続可能な資源であり、日本の風土に適した極めて有用な植物です。だからこそ、今一度国民が竹への関心を取り戻し、その活用の可能性を見直すことが求められています。

そのような背景から、私たちは『竹水鉄砲合戦』というスポーツを考案しました。これは、放置された竹を自ら伐採し、竹水鉄砲を手作りし、チームに分かれて水鉄砲合戦を楽しむという、誰もが参加できる楽しいこれを通じて、竹の伐採・加工・活用の一連の流れを体験します。そして、使用後の壊れた竹は炭として再利用し、バーベキュー用の燃料や土壌改良材として活用するなど、竹を「遊んで・学んで・活かす」循環型の仕組みづくりを目指しています。

『竹水鉄砲合戦』は、単なるレクリエーションではありません。竹を伐り、手を動かして道具をつくり、仲間と協力して合戦を楽しむなかで、自然との関わりや地域資源の価値を体感できる、まさに実践的な環境教育の場でもあります。また、地域の子どもから大人までが一緒になって楽しめることで、地域の絆が深まり、竹林の整備や利活用に対する意識の向上にもつながります。

この取り組みが全国に広がれば、放置竹林の解消のみならず、地域資源の有効活用、持続可能な循環型社会の構築、そして何より、かつてのように竹が人々の生活に寄り添う風景の復活にもつながると信じています。

かつての日本人の生活に深く根ざしていた「竹」。その魅力と力を今の時代に合った形で蘇らせ、次世代に継承していくために、私たちは『竹水鉄砲合戦』を全国へと広げていきたいと考えています。楽しみながら社会に貢献する、新しい地域づくりの第一歩として、多くの方々のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。